誘惑~初めての男は彼氏の父~
浮気?
***
「明日からコンクールで不在で、昼間は慌しいけど夜は時間あったらメールか電話するから・・・。理恵、聞いてる?」
「あっごめんごめん。暑さでついぼーっとして。明日からコンクールね」
出立の前夜。
私は佑典とふたり、焼き鳥を食べに来ていた。
窓は開いているものの、店の中は暑い。
今日は前日ゆえ練習は早く打ち上げとなったので、一緒に過ごすことができた。
食事をしようということで、馴染みの焼き鳥屋さんへ。
カウンター席に二人並んで、あれこれ話していた。
・・・ふっと佑典と目が合う。
和仁さんと佑典は、外見はあまり似ていない。
佑典の柔らかな笑顔などは、きっと母親譲りなのだろう。
しかし顔の輪郭や耳の形、指の長さなどは和仁さんによく似ている。
そして私の微妙な表情の変化をすぐに察し、気遣う言葉をそっとかけてくれる仕草などは・・・そっくりだ。
「明日からコンクールで不在で、昼間は慌しいけど夜は時間あったらメールか電話するから・・・。理恵、聞いてる?」
「あっごめんごめん。暑さでついぼーっとして。明日からコンクールね」
出立の前夜。
私は佑典とふたり、焼き鳥を食べに来ていた。
窓は開いているものの、店の中は暑い。
今日は前日ゆえ練習は早く打ち上げとなったので、一緒に過ごすことができた。
食事をしようということで、馴染みの焼き鳥屋さんへ。
カウンター席に二人並んで、あれこれ話していた。
・・・ふっと佑典と目が合う。
和仁さんと佑典は、外見はあまり似ていない。
佑典の柔らかな笑顔などは、きっと母親譲りなのだろう。
しかし顔の輪郭や耳の形、指の長さなどは和仁さんによく似ている。
そして私の微妙な表情の変化をすぐに察し、気遣う言葉をそっとかけてくれる仕草などは・・・そっくりだ。