誘惑~初めての男は彼氏の父~
(ちょっと・・・。あの窓側の席の女の子、泣いてない?)
(カップルの痴話喧嘩?)
周囲の席、他のお客さんがざわつき始めた。
泣いている私を見て、憶測を巡らしている。
まさか私と和仁さんとの関係は、「彼女」と「彼氏の父親」だなんて誰も分からないと思う。
ちょっと年の差カップルに見える?
そして和仁さんが私を困らせて、泣かせていると・・・。
「・・・」
ここは人目もあるしまずいとは思うのに、涙が止まらない。
ハンカチが見当たらずポケットティッシュをバッグの中から探すも、見つからない。
それどころかバッグの中味を、焦って辺りに落としてしまう始末。
「とりあえずこれ使って」
和仁さんがお店の紙ナプキンを渡してくれて、その間に落ちた小物などを拾ってくれている。
「もうこれ以上は居づらい。・・・店を変えようか」
「え・・・」
「場所、変えよう」
「そ、それはだめです。まだ話し終わっていないのに」
場所を変える、イコールあまり好ましくない場所へ連れて行かれると予想がついたので、私は拒絶した。
(カップルの痴話喧嘩?)
周囲の席、他のお客さんがざわつき始めた。
泣いている私を見て、憶測を巡らしている。
まさか私と和仁さんとの関係は、「彼女」と「彼氏の父親」だなんて誰も分からないと思う。
ちょっと年の差カップルに見える?
そして和仁さんが私を困らせて、泣かせていると・・・。
「・・・」
ここは人目もあるしまずいとは思うのに、涙が止まらない。
ハンカチが見当たらずポケットティッシュをバッグの中から探すも、見つからない。
それどころかバッグの中味を、焦って辺りに落としてしまう始末。
「とりあえずこれ使って」
和仁さんがお店の紙ナプキンを渡してくれて、その間に落ちた小物などを拾ってくれている。
「もうこれ以上は居づらい。・・・店を変えようか」
「え・・・」
「場所、変えよう」
「そ、それはだめです。まだ話し終わっていないのに」
場所を変える、イコールあまり好ましくない場所へ連れて行かれると予想がついたので、私は拒絶した。