誘惑~初めての男は彼氏の父~
「海を眺めていると、悲しいことなんて忘れられるよ」
「でもこんな時間に行っても。もう真っ暗じゃないですか」
「この月明かりなら大丈夫」
空には満月間近の、レモン色の月が浮かんでいる。
気温が高いので夜空が少し霞んでいて、月の明かりがぼやけている。
「じゃ、行こうか」
結局私の同意を待たずして、和仁さんは車を発進させてしまった。
私も何となく海を見たい気がしたので、特に反対はしなかった。
まるで駐車場の出口通路のように急な道を辿り、別の国道に移った。
そこからしばらく静かな国道を直進した後、車は分かれ道を物寂しい方向へと進んでいった。
ここは海水浴場へ向かう道だ。
昼間は賑わうけど、夜は・・・。
ますます不安になってきたのだけど、やがて前方にコンビニの眩しい光が見えてきた。
「何か飲み物買う?」
駐車場に車を入れ、和仁さんが私に尋ねる。
「いえ、お構いなく」
和仁さんはシートベルトを外し、車から降りてコンビニに向かおうとした。
まさか・・・私にも無理やり買ってきて、その中に隙を見て睡眠薬とか入れて、とか企んでいないだろうか。
「でもこんな時間に行っても。もう真っ暗じゃないですか」
「この月明かりなら大丈夫」
空には満月間近の、レモン色の月が浮かんでいる。
気温が高いので夜空が少し霞んでいて、月の明かりがぼやけている。
「じゃ、行こうか」
結局私の同意を待たずして、和仁さんは車を発進させてしまった。
私も何となく海を見たい気がしたので、特に反対はしなかった。
まるで駐車場の出口通路のように急な道を辿り、別の国道に移った。
そこからしばらく静かな国道を直進した後、車は分かれ道を物寂しい方向へと進んでいった。
ここは海水浴場へ向かう道だ。
昼間は賑わうけど、夜は・・・。
ますます不安になってきたのだけど、やがて前方にコンビニの眩しい光が見えてきた。
「何か飲み物買う?」
駐車場に車を入れ、和仁さんが私に尋ねる。
「いえ、お構いなく」
和仁さんはシートベルトを外し、車から降りてコンビニに向かおうとした。
まさか・・・私にも無理やり買ってきて、その中に隙を見て睡眠薬とか入れて、とか企んでいないだろうか。