俺様ヤンキー君と秘密の関係
さっき言い合ってた怒声がウソのような優しい微笑み。
見た目は派手だけど、意外と優しいのかもしれない。
「あ、は、はいっ……!大丈夫です、すみませんっ」
教室の窓からは野次馬がたくさん顔を覗かせていて、その誰もがヤンキーや不良っぽい人ばっかり。
その内金髪君も出て来て、腕を組みながら冷たくわたしを見下ろした。
「ここは女が来るようなとこじゃねぇんだよ!」
「すす、すみません……」
ギロリと鋭い視線にビクビクする。
ひぃっ。
その顔、怖いですって!
「こいつのことは気にしなくていいよ。ワケありって言ってたけど、どういう用件?」