俺様ヤンキー君と秘密の関係
「琉羽ちゃんって、彼氏とかの前だと大胆っぽいよね。大人しそうに見えて、実は……みたいな」
「ええっ!?」
目を見開きながらビックリしているコイツをよそに、黙々とグラタンを頬張る。
俺には関係ねーし。
別にコイツのことなんてどうだっていい。
興味もないし、知りたくもない。
ただ、コイツが俺のことを忘れてるから気に入らなかっただけだ。
そう。
ただ、それだけ。
それ以外の感情なんて何もない。
ある方がおかしい。
イライラしている自分に気付かないフリをして、繰り広げられる会話を聞いていた。
「ふ、普通の人ですよ……!何もなかったし。すぐに振られたので」
少し小さくなった声と、悲しそうに揺れる瞳。