俺様ヤンキー君と秘密の関係


「なんだよ?」



女が嫌いなわけじゃないけど、好かれたいとも思わないから愛想良く返事をしたりもしない。



目付きが恐いと言われたりもするけど、それが俺なんだから仕方ねーだろって感じ。



今は機嫌が悪いってのもあるから、余計に悪いだろうけどな。



「あ、えっと!今日の放課後カラオケ行かない?」



その中でも金髪の派手な女が、俺の顔を見ながら頬を真っ赤にして言った。



「俺、そこまでヒマじゃねーし」



淡々と言って横を素通りした。



残念そうにする顔が見えたけど、騒がしい女と関わるのなんてゴメンだし、嫌に決まってる。


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