俺様ヤンキー君と秘密の関係
授業中はいつも、眠くて眠くて仕方ない。
なので、バレないようにうまく寝てる。
ノートを取るフリをしながら片手にシャーペンを持ち、机に肘をついてそこに顎を乗せて下を向く。
チョークが黒板を擦れる音が、なぜだか余計に眠気を誘う。
「じゃあ一条。この問題を解いてみろ」
寝落ちしかけていた俺は、名前を呼ばれてハッとした。
ゆっくり顔を上げると、教壇に立つ小太りの数学教師が、嫌味っぽく笑いながら俺を見ていた。