俺様ヤンキー君と秘密の関係


わけがわからなくて、瞬きを繰り返しながら一条君をじっと見つめる。



なに?


なんで、そんなに呆れてるの?



「昨日、ちゃんと中身を見るようにするって宣言したばっかだろ?簡単に流されそうになってんじゃねぇよ」



「えっ?」



ハァとまたため息を吐いた一条君に、わたしの中は疑問でいっぱいになっていく。



「俺のどこがカッコ良いわけ?見た目に騙されてんじゃねぇよ。しかも、頷きかけてたし」



わけがわからないわたしに、一条君はそう続けた。



ハッ!


そうだ。


わたしで良ければって言いかけたっけ。


< 159 / 340 >

この作品をシェア

pagetop