俺様ヤンキー君と秘密の関係
わー、思い出しただけでも恥ずかしい。
どうしよう。
恥ずかしすぎて、まともに一条君の顔を見れないよ。
「ご、ごめんなさい」
だけどね。
わたし、一条君となら付き合いたいって思った。
流されたんじゃなくて、それがわたしの本音だったんだ。
「お前、迫られたら断れなさそうだからな」
「そ、そんなことは……!」
ない、はず!
「あるだろ。現に俺と付き合おうとしたじゃねぇか」
「そ、それは!」
流されたとかじゃなくて、ただ心からそう思ったからなんだけど。
上から見下ろす一条君の瞳が、本音を言おうとするわたしの邪魔をする。