俺様ヤンキー君と秘密の関係
「俺だって嫌いだよ」
売り言葉に買い言葉。
レオ君がボソッと呟いた。
「あぁ!?やんのか!?」
睨み合いながら火花を散らす二人。
ハラハラドキドキしながら、それを見て固まるわたし。
周りのギャラリーも、『彼』の登場後からは静かに成り行きを見届けている。
「レオ、ライ」
冷静な低い声が再びそこに響く。
「お前らいい加減に黙れ」
さっきまでとは明らかに違うトゲのあるオーラ。
圧倒的な存在感は凄さを増して、そこにいるだけで場の空気が変わるほど。
怖いというよりも
この人に逆らっちゃいけない
そんな風に思わされる。
リーダーになる資質というか、トップになる器を兼ね備えているように思える。