俺様ヤンキー君と秘密の関係
それから家を出て歩いていても、焦りすぎてこけそうになるし、溝にハマりそうになるしで目が離せない。
ったく。
マジでこいつは。
生粋のバカだな。
なんて思いながら、自然と笑みを浮かべている自分を本気で心配した。
どうなってんだよ、俺は。
ありえねーし。
駅近くに到着した時、コンビニの駐車場にたむろするガラの悪い集団を見て、眉をひそめた。
派手に騒いで、通行人やコンビニ客のいい迷惑。
だけど、通り過ぎて行く奴らは全員見て見ぬフリ。
確か……あいつらは。
!!
そうだ。
隣町の有名な族の幹部。
この前、シュウが溜まり場で言ってた奴らだ。