俺様ヤンキー君と秘密の関係
隣町の奴らがここにいるってことは、恐らく何か目的があるはず。
まさか、俺を狙って……?
それ以外に、奴らがここに来る理由が見当たらない。
あんまり深く考えてなかったけど、目の当たりにすると厄介なことに変わりない。
ちっ、面倒だな。
とりあえず、今はなんとか切り抜けるしかない。
「一条君!どうしたの?恐い顔して」
「えっ?あ、いや」
ちょうどそいつらの前を通りかかった時、琉羽の声に反応して、その中で1番派手な銀髪の男と目が合った。
そいつは鋭い瞳で俺を見たけど、俺はすぐにそらして顔を伏せた。
琉羽といる今、気付かれるわけにはいかない。