俺様ヤンキー君と秘密の関係


「まぁでも、テストが終わったら関わることもなくなるから安心かな」



「…………」



そうだね。


テストが終わったら、わたし達の秘密の関係はもう終わり。



もう、勉強を教えてもらう理由がなくなる。



一緒にいれる口実がなくなってしまう。



わかってたけど、今まで無条件で一緒にいられたからすごく寂しい。



今度は、違った形で一条君のそばにいられたらどんなにいいか。



彼女として……一条君のそばにいられたら。


なーんて。


なに考えてんの、わたし!



「なにニヤニヤしてんの?」



「べべ、別にっ!」



不思議そうに目を丸めるゆらちゃんに、わたしは慌てて返事をした。


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