俺様ヤンキー君と秘密の関係


ーーコンコン



夕方。


学校から帰って来て自分の部屋のベッドに寝転んでいると、いきなりドアがノックされた。



ーーガチャ



返事をしていないのに、ドアの向こう側にいるであろうお母さんが入って来て、慌てて飛び起きる。



「制服のまま寝てたらシワになるわよ?ちょっと、お願いがあるんだけど」



お母さんは、わたしを見て苦笑いを浮かべた後、申し訳なさそうに言った。



「うん、なに?」



「牛乳が足りなくなっちゃって……買って来てくれない?」



両手をすり合わせて、お願いと頼み込んで来るお母さん。


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