俺様ヤンキー君と秘密の関係


「ごめんね、琉羽ちゃん。こいつ、こう見えて心配してるんだよ」



「え?し、心配……?」



ライ君が、わたしのことを?



眉間にシワを寄せるライ君と、ニッコリ爽やかに微笑むレオ君は本当に対照的。



「テメー、余計なこと言ってんじゃねぇよ!」



ギロリと鋭い瞳をレオ君に向けるライ君。



やっぱり、刺々しい雰囲気は変わっていない。



「この辺で有名な族の溜まり場とか……知ってるわけないよね、琉羽ちゃんが」



ぞ、族の溜まり場……?


そりゃもちろん、知るわけないけど。


っていうか、この辺に族なんているの……?



「こいつに聞いたって、わかるわけねぇだろ!バカか、テメーは」


< 248 / 340 >

この作品をシェア

pagetop