俺様ヤンキー君と秘密の関係
「ごめんね、琉羽ちゃん。こいつ、こう見えて心配してるんだよ」
「え?し、心配……?」
ライ君が、わたしのことを?
眉間にシワを寄せるライ君と、ニッコリ爽やかに微笑むレオ君は本当に対照的。
「テメー、余計なこと言ってんじゃねぇよ!」
ギロリと鋭い瞳をレオ君に向けるライ君。
やっぱり、刺々しい雰囲気は変わっていない。
「この辺で有名な族の溜まり場とか……知ってるわけないよね、琉羽ちゃんが」
ぞ、族の溜まり場……?
そりゃもちろん、知るわけないけど。
っていうか、この辺に族なんているの……?
「こいつに聞いたって、わかるわけねぇだろ!バカか、テメーは」