俺様ヤンキー君と秘密の関係
「どうして、そんなことを……?」
「テメーには関係ねぇよ!とっとと帰れ!」
とばっちりなのか、深く突っ込みすぎたせいか。
わたしにもギロリと鋭い視線を向けるライ君。
ううっ。
だよね。
そう言われるのはわかってた。
「行くぞ。こいつに構ってる時間はねぇだろ」
「ああ、そうだな。じゃあね、琉羽ちゃん。あ、それとーー」
背を向けて歩き出したライ君に続いて、レオ君も歩き出そうとした。
だけど、何かを言いかけて動きを止める。
わたしは、そんなレオ君を不思議に思いながら見つめた。
「奏多のこと、嫌いにならないでやってね」
「えっ……?」
「じゃあ」
そう言って歩き出したレオ君に、言葉の真意を問うことは出来なかった。
わからない。
レオ君がどうして、そんなことを言ったのか。