俺様ヤンキー君と秘密の関係
「そっか。そんなことだろうとは思ったけど……関わるなって、それはショックだよね」
ポテトをつまみながら、ゆらちゃんがわたしを見る。
「うん……理由がわかると納得も出来るんだけどね」
「理由、か。そういえばーー」
ポツリと呟いた後、ゆらちゃんは何かを閃いたかのように声を張り上げた。
「ただの噂だけど……最近、この辺の族が一条を狙ってるって聞いたことがあるよ」
「えっ?」
族……?
そういえば、昨日……。
レオ君が人を探してるとかどうとか。
族の溜まり場がどうとか言ってたよね。
「昨日レオ君に聞かれたの!族の溜まり場を知らないかって」