俺様ヤンキー君と秘密の関係


いつもは黙ったまま成り行きを見ているだけだったライが、珍しく口を挟んで来た。



レオと言い合っている時とは違う真剣な眼差しに、喉元まで出かかった言葉が引っ込む。



これだけ真剣な表情をするライを見たのは初めてだったから、驚く気持ちの方が強かった。



何事にも興味がなさそうに見えて、我関せず顔をして来たライが……。



「仲間なんだから、心配ぐらいさせろよ。『関係ねー』なんて、冷たいこと言うんじゃねぇよ」



いつもは感情的なのに、冷静に言う姿にも驚きを隠せない。


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