俺様ヤンキー君と秘密の関係


「奏多の負けだな。ライのマジメな姿見たの、久しぶりだし。それだけお前を思ってんだよ、俺らは」



やっぱり、どこか軽々しく言うレオ。


だけど、その言葉は俺の胸に深く響いた。



「奏多は危険なことがあると、いつも俺らを遠ざけようとするからな。これでも、頼って欲しいと思ってんだぜ?」



シュウが鼻をすすりながら、照れくさいのか横目にチラリと俺を見る。



「ありがとな」



俺のためにそう言ってくれて。


< 267 / 340 >

この作品をシェア

pagetop