俺様ヤンキー君と秘密の関係
お願いだから、助けて下さい。
そう言いかけた時だった。
「ぷっ。ははっ!お前、それはねぇだろ!」
目の前から突然大きな笑い声が聞こえたのは。
不思議に思って顔を上げる。
笑っているのは、さっきまでムスッとしてた金髪のライって人。
明らかにわたしをバカにしたような目で見て笑っている。
な、なんで?
わけが、わからない。
思わずキョトンとしてしまった。
……だけど。
「数学5点って!はははっ!どんだけ頭悪りぃんだよ!?」
えっ……?
なんでそれを知って……?
ライ君が指差した先を見ると、床に落ちたわたしの答案があって。
げげっ!!