俺様ヤンキー君と秘密の関係
黙っていられませんでした。
週明けの月曜日。
一条君にお弁当を作らなくなってから、教室でゆらちゃんとお昼を取るようになっていた。
換気のために開けられた廊下側の窓から、通りすがりに騒ぐたくさんの声が聞こえて来る。
「珍しいよね、一条君達が揃って休むなんて」
ぼんやりしながらご飯を口に運ぼうとすると、そんな声が聞こえて思わず手を止めた。
チラ見すると、ケバい女子の集団が固まって話していた。
一条君って……あの一条君のことだよね?
「来生君も礼央君も休みだしね」
「何かあったのかな〜?」
「さぁ、どうだろ。噂は色々あるけどさ」
「噂って?」
聞き耳を立てているわたしに気付かず、その女子達は話し続ける。