俺様ヤンキー君と秘密の関係
「オンナじゃないですけど……!一条君のことは好きです……」
たとえ相手が怖い人であろうと、自分の気持ちにウソは付けなかった。
だってもう、流されないって決めたから。
そのためにも、ここでウソをついたらダメだと思った。
「好き、か。おい、お前ら」
銀髪の男は仲間に目配せをした。
その合図を受け取った人達は、ニタリと気味悪く頷くと、バイクから降りてこっちにやって来た。
な、なに……!?
なんなの!?
そんなことを考えている内に、あっという間に取り囲まれてしまい、恐怖から身がすくむ。