俺様ヤンキー君と秘密の関係


「何やってんだよ、んなところで」



ひぃぃぃ!


あの人達に見つかった!?


だとしたら、わたしはもう……!



「おい!聞いてんのか!?人んちで何やってんだよ!」



どことなく聞き覚えのある声。


それに、ぶっきらぼうで冷たいこの話し方。


まさか……!



「えっ……?ラ、ライ君……!?」



恐る恐る顔を上げると、怪訝な顔でわたしを見下ろすライ君がいた。


ここって……ライ君の家だったの!?



「なんで高梨がここにいるんだよ?」



えっ……!?


た、高梨って!


ライ君が初めて名前で呼んでくれた!


う、嬉しい!



「おい、聞いてんのか!テメー」



「えっ?あ、ごめん……なさい」



わたしは外の様子を気にしながらも、立ち上がってライ君の顔を見上げた。


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