俺様ヤンキー君と秘密の関係
一条君の声は本当に辛そうで。
胸が締め付けられて苦しくなった。
ううん、違うよ。
一条君が悪いんじゃない。
一条君のせいじゃない。
そう思って首を振ったけど、悲しげに揺れる一条君の目は、本当に申し訳なさそうだった。
だけどーー
「行くぞ」
「「「はい」」」
そんな雰囲気から一変して、低く怒気のある声を放つと、そこにいた全員が立ち上がった。
カリスマ性のあるオーラと、逆らっちゃいけないと思わせるリーダーの素質が、今本領を発揮している。