俺様ヤンキー君と秘密の関係
合わす顔がねぇ〜奏多side〜
すべてが終わったそのすぐ後。
「それにしても、無敗の王者の名は廃れてなかったから安心したぜ」
帰り道、歩きながらヘラッと笑ってレオが言った。
無敗の王者ってのは、こいつらが勝手に言ってるだけ。
幹部という肩書きがある奴らだったけど、それは名ばかりで腕は大したことのない奴らばかりだった。
それが幸いし、俺らの圧勝。
今後、俺らの周りに手を出さないことを約束し、一応和解の形で今回の一件は幕を閉じた。
いや、シュウとライによってムリやり閉じさせられた。
だから、今後奴らがこの町に来ることはないはず。
ましてや、喧嘩を売って来たりすることはないだろう。
安心といえば安心だけど、中学の頃にやんちゃをしすぎていたせいで、いつどこで誰の恨みを買っているかはわかったもんじゃない。