俺様ヤンキー君と秘密の関係
文句でも言われるのかと思った俺は、身構えて牽制しながら女の顔を見た。
正直、キャーキャー騒ぐだけの女は好きじゃない。
文句を言われるのも面倒だった。
いかにもマジメで優等生っぽいこの女は、不真面目な俺とは正反対のタイプ。
一目見て、一生縁がないタイプの女だと思った。
騒ぐタイプには見えないけど、関わってみるまでわからない。
「安心して下さい!モケちゃんは強い子だから、踏まれたくらいじゃどうってことありませんので!ではーー」
そう言って、女はタタタッと友人の元に駆けて行った。