俺様ヤンキー君と秘密の関係
「高梨さん」
机に座ってぼんやりしていると、隣の席からわたしの名前を呼ぶ声が聞こえた。
「えっ?」
「また同じクラスだね!よろしく」
1年生の時、同じクラスだった設楽(したら)君がわたしを見てニッコリ笑った。
クラス委員をしていて、みんなのまとめ役だった設楽君。
多勢をまとめるのが得意なのか、統率力がすごくて、この人のおかげであれほどクラスがまとまっていたんじゃないかと思うほど。
成績もいつも5位以内には入っているし。
「うん!よろしくね」
設楽君と同じだと、このクラスもいいクラスになるかもしれない。
なんて、他人任せだけど。