俺様ヤンキー君と秘密の関係
「琉羽が可愛すぎるからだろ?俺を見て、真っ赤になるお前が悪い」
「ええっ!?」
なにその理由!
真っ赤になるなって言われたって、ドキドキするんだからムリに決まってる。
「突き放して、傷付けてごめん。突き放すことで、お前を守りたかったんだ。けど、今日気付いた。やっぱお前と一緒にいたいって」
一条君は急にマジメな顔で話し出した。
だけど、その言葉が嬉しくて思わず頬が緩む。
「前みたいに旧校舎で会うだけの秘密の関係じゃなくて、今日から俺の彼女になってくれるか?」
優しく響く一条君の声。
そんなの、もちろん答えは決まってる。
わたしは一条君の首元に手を回して、同じように耳元で小さく囁いた。
「もちろんだよっ!!」
【fin】