俺様ヤンキー君と秘密の関係
そして
その薄っぺらい綺麗な唇を動かして一言。
「そんなに言うなら仕方ねぇ」
パアッと明るく晴れてくわたしの心。
「可愛がってやるよ」
意味深にニヤリと笑う一条君。
その笑顔にはなんだか別の意味があるような気もしたけど、今は気にしないことにする。
「奏多、マジかよ?ありえねえだろ」
金髪のライ君がうんざりしたような顔でわたしをキッと睨む。
うっ。
こわっ。
でも
か、可愛がってやる……って!?
一体どういう意味だろう。
よくわからないけど、教えてくれる気になったみたいだからいっか。
これで留年を免れることが出来るかもしれない。