俺様ヤンキー君と秘密の関係


そして


その薄っぺらい綺麗な唇を動かして一言。



「そんなに言うなら仕方ねぇ」



パアッと明るく晴れてくわたしの心。



「可愛がってやるよ」



意味深にニヤリと笑う一条君。



その笑顔にはなんだか別の意味があるような気もしたけど、今は気にしないことにする。



「奏多、マジかよ?ありえねえだろ」



金髪のライ君がうんざりしたような顔でわたしをキッと睨む。



うっ。


こわっ。


でも


か、可愛がってやる……って!?


一体どういう意味だろう。



よくわからないけど、教えてくれる気になったみたいだからいっか。



これで留年を免れることが出来るかもしれない。


< 37 / 340 >

この作品をシェア

pagetop