俺様ヤンキー君と秘密の関係


「奏多はもう中だよ。頑張ってね」



ふんわりした雰囲気を放つレオ君にかなり癒される。


やっぱり、優しい人だな。



「あ、ありがとうございます」



ぺこりと頭を下げると、レオ君はさらに目を細めて微笑んでくれた。



そして手を振って颯爽と去って行く。



「いつまでそこにいるつもりだよ?さっさと入って来い」



「えっ!?あ、はいっ」



ぼんやり突っ立っていると、中から急かす声が聞こえて慌てふためく。



そして意を決して中に入った。



ダルそうに机に座りながらわたしを見るその顔は、さっきも思ったけどやっぱり格好良い。



人の目を惹きつける魅力がある。


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