俺様ヤンキー君と秘密の関係
「おい、聞いてんのか!?エセ優等生」
「えっ?あ、は、はいっ!すみません!」
エ、エセ優等生……?
確かに自分で言いましたけど。
5点女といい、なんだか嬉しくない呼ばれ方。
カバンの中を漁って、ファイルに挟んだ答案を取り出し机の上に置いた。
一条君はそれを無言で手に取り、一枚一枚目を通して行く。
そして
どんどん眉間にシワが寄って……。
険しい顔付きになっていった。
スカートの上で拳を強く握り、ハラハラしながら一条君の様子を見守る。