俺様ヤンキー君と秘密の関係
全部見終えた時にはもう、なんとも言えないようなダークなオーラが漂っていた。
これは、もしかしなくてもヤバい雰囲気かもしれない。
「お前」
低い声でそう囁かれ、無意識に肩がビクッと反応する。
「は、はいっ?」
恐怖と緊張から声が上ずる。
一条君は険しい表情を崩さず、憐れみを含んだような視線をわたしに向けて一言。
「進級は諦めろ」
!?
「全科目の合計点が100点いかねえ奴とか初めて見たし」
ううっ。
グサッ。
何かが胸に突き刺さった。
「今回のテストは範囲狭かっただろうが。誰でも点数取れてんのに、100点いかねーとかありえねぇだろ」
「…………っ」