俺様ヤンキー君と秘密の関係
「やめろっつってんだろ。うるさくて落ち着かねぇ」
レオの胸ぐらを掴むライの手に、スッと腕を伸ばす。
放っておくと殴り合いになりかねない。
「こいつが悪いんだよっ!」
怒りが治まらない様子のライは、レオのことを未だにキツく睨んだまま。
「お前が短気なのが悪い。普通そんくらいでキレないし」
レオは気にしないように淡々と言い返した。
感情のこもっていない冷静な声。
だったらいちいちライの勘にさわることを言う必要ねぇだろ。
どっちもどっちだ。
ライが怒るのをわかってて言ってんだから。
「お互い様だろ。いい加減大人になれよ」
そんな2人の顔を交互に見つめる。