俺様ヤンキー君と秘密の関係
「数量限定って言ったけど、売られてるのはたった10個なんだよ?昼休みになったら争奪戦が始まるの!」
大きな声を張り上げるゆらちゃんに、わたしは『へー』とマヌケな返事をしてみせる。
「大丈夫だって!カレーパンゲットの為に頑張るから。いざとなったら、お昼休み前に仮病で授業を抜け出せばいいし」
なんて冗談っぽく言ってみせると。
「そんなの、本末転倒でしょ!」
とすごい勢いで怒られた。
ちぇ。
いい考えだと思ったのに。