俺様ヤンキー君と秘密の関係
「これから毎日、俺の弁当作って来いよな」
満足そうに笑う一条君。
よっぽど美味しかったって捉えていいのかな?
「いい、けど……本当にいいの?」
わたしなんかの作ったもので。
購買のパンの方が美味しいんじゃない?
「俺、パンより弁当の方が好きだし」
「え、あ」
そうなんだ。
「ただ、量はこれの倍でよろしく」
わたしの小さなお弁当箱を持ち上げ、ニッと笑った。
ドキン
その笑顔に鼓動が大きく飛び跳ねて。
ドキドキしすぎて緊張して来た。
やっぱりおかしい。
わたし、一条君にだけなんだか変だ。
だけどその理由はわからないまま、放課後も旧校舎で勉強を教わったのでした。