俺様ヤンキー君と秘密の関係

やっぱり怖いです、一条君。

一条君にお弁当を作るようになって1週間。



お弁当を届けに行くついでと言ったらなんだけど、わたしも旧校舎でお昼を取るようになった。



一条君がそうしろって言うから。



ゆらちゃんには申し訳ないけど、わたしの人生がかかってるから何とか言いくるめたんだ。



相変わらずまだ心配しているみたいだけど、前みたいにものすごい勢いで何か言われることはなくなった。



そして今、わたしはお弁当を届ける為に旧校舎の中を急ぎ足で駆け抜けている。



「あ、5点ちゃん！お疲れー」



「ははっ、うん……。お疲れ様、です」



1週間もすれば、そう呼ばれることにも慣れた。