俺様ヤンキー君と秘密の関係
ーーガラッ
「し、失礼します」
いつもの教室のドアを開けて、恐る恐る中に入る。
最初の頃はすごく緊張したけど、1週間も経てば少しマシ。
今日はまだ、一条君は来ていないみたいだ。
っていうか、わたしが一番乗り……?
……!?
そう思って足を進めた時、ふと見えた金色の髪の毛。
ライ君は床に座り込んで、何やらスマホを触っていた。
そして、わたしに気付いたのかゆっくりと顔を上げた。
「お前かよ」
「す、すみません……」
射抜くような鋭い目で見られて、たちまち縮こまる。