私と貴方の世界~beautiful world~
「どうされますか、蒼さん?
進行を遅らせることはできますが
その病気が治るということは
ほとんどありません。
ですが、この治療に賭けることはできます。」
「えと、どういうことですか…?
もしかしたら、治るかもしれないってことですか?」
「えぇ。
確か、2年前にある男子が貴方と
同じような病気を持っていました。
その子も余命宣告を受けていたんですが
抗がん剤治療で治ったんです。
それから、元気に高校生となって
高校に通っているみたいです。」
へぇ、そんなこともあるんだ……
その確率に賭けてみてもいいかな……?