君の隣
ブラブラと歩いていたら、突然
「危ないっ!!」
という声と共に誰かに肩を引き寄せられた。
「へっ?? わっ、、、ぶっ!!」
いきなりだったのでバランスを崩した私は顔からその人に突っ込んだ。
パシッ
「ふ~ ギリギリ。 あ、大丈夫だった??」
という爽やかな声が頭上で響いた。
顔を上げると、そこには野球ボールを片手に私の顔をを心配そうに覗き込んでいる一つ上の 矢崎 拓(ヤザキ タク) 先輩がいた。