君の隣
私―――高松 優奈(タカマツ ユウナ) と
遥斗―――長島 遥斗(ナガシマ ハルト) は
生まれた時からずっと一緒に過ごしてきた、いわゆる幼馴染み。
家も隣同士だからよくお互いの家に行き来している。
だから今も遥斗の家に私が暇潰しをしに、先輩との出逢いを自慢しに来ている。
また、お互いの両親が仕事で忙しければどっちかの家でご飯を食べる。
両方の親が家にいる時は遥斗の家と一緒に外食をする。
それはずっと続く私たちのルール。
どうしてそんなに仲がいいかと言うと、父親同士が親友、母親同士が親友、同じ学歴、同じ職場と言えばお察ししていただけるだろう。
その仲の良さが今でもずっと続くものだから、逆にこれで子どもが一緒にいないほうが不自然だ。