Life in being 〜余命〜

「いいでしょう。気分転換になると思いますよ。」

「よかったわね!愛!!」

いや、なんであんたが喜んでんのよ。

私より喜んでるのは私の母親と…

「これで、海も行けるな!」

弘樹。

担当医にこいつは、真っ先に聞きに行って、そして出された答えがこれ。

どーせ余命一年だし、最期くらいいい夢見させたろーみたいなことなんだろう。

私にとってはいい迷惑だけど。

「愛のしたいこと、いっぱいしような!」

でもなぜだろう。

私より、わくわくしている様子の弘樹をみてると、たまにはいいかなって思って…。

って!

私らしくない!

はぁ…。

ホント、私は変だ。
< 22 / 62 >

この作品をシェア

pagetop