Life in being 〜余命〜

夏までの時間。

弘樹は毎日のようにここに来るようになった。

前は週3日だったのに、なぜだろうか?

そんなに夏が楽しみなのか?

全く、ホント子供みたい。

「愛は何したい?やっぱり海は入りたいよな!あと、かき氷と…。」

はしゃいでる弘樹を見ると、こっちまで笑みがこぼれてしまう。

なんとなく、親の気分みたいな?

こんな子供みたいな大人みたことないし。

「私は…花火。」

「そーだったな!花火は絶対やろう!!」

ドクン。

まただ。

にこにこと楽しそうに笑っている弘樹をみてると、最近心臓が締め付けられる。

これも、癌の影響なのかな?

< 23 / 62 >

この作品をシェア

pagetop