Life in being 〜余命〜
「あ…ぃ…愛!」
「えっ⁉︎」
突然、弘樹の声がした。
ぼーっと考え込んでいたせいで、呼んでいるのに気づかなかったらしい。
「どーしたんだよ?ぼーっとして。」
「…ちょっとね。」
弘樹のこと考えてたとか、口が裂けても言いたくない。
「それで、どーかしたの?」
話題を逸らそうと、弘樹に尋ねる。
「あー、いや、愛は水着になるのかなーってさ。」
「はっ⁉︎」
「だってさ、愛が水着になるなら、水着買いに俺も付き合おうか…うぐっ…。」
いい終わる前にパンチを食らわす。
「いやらしい顔して言うな!」
「いや、してないって!」
「してたし!!」
たっく…こんな奴に私のペースを乱されるなんて…。
なんだか無性に腹が立って来た。
「弘樹のバカ。」
「ちょっ…ひでぇー!」
自業自得でしょーが!