Life in being 〜余命〜
私が着てるピンクの水着。
花柄のかわいめのやつ。
「うん!弘樹くんならそっちにすると思ってたわ。」
だったら最初からさやかが選びなさいよ…。
心の中で突っ込みながら、私は口を尖らせる。
「…じゃあ買ってくる。」
「いってらっしゃーい!」
なんであんなに楽しそうなのよ、さやかは。
愛が水着を買いに行ったのを見届けると、さやかは弘樹の方に視線を向けた。
「ねぇ…弘樹くん?」
「なんですか?」
「…黒のやつにしとけばよかったかなーとか思ってる?」
「…男が寄って来るんで。」
「ふふ…。そこまで考えてたのね。」
「あいつ…ナンパなんて今までされたことないだろうし…そうなったらきっとついて行きますから…。」
「ふーん…。それはいいけど、あの水着でもナンパはされると思うなぁ。」
「あっ…。」
「まぁ、守ってやんなさいよ。」
「ニヤニヤして言わないでもらえますか?」
「ふふふ。」
全く…この人は…。
どんだけ俺を不安にさせるんだ。
そう思い、ため息をついた弘樹。
楽しみねぇ…。
そして、そんな弘樹とは裏腹に、ドsっぷりを発揮するさやかだった…。