Life in being 〜余命〜
「さやか、帰るんじゃなかったの?」
もう一度、さやかに問いかける。
「えっ?」
けど、本人は訳が分からないという顔。
こいつは…。
「えっ?じゃなくて!水着買ったんだし、帰ればいいでしょ?」
「嫌よ。私はここに一度は来てみたいとずっと思ってたし。それに、休みなんて看護師には早々ないんだから、少しくらい贅沢させなさい。」
「なんて自分勝手な…。」
「いいでしょー?水着買うの手伝ったんだし。」
「うっ…。」
「痛いところ突くな…。」
はぁ…。
こんなことなら1人で買いに来ればよかったかな…。