Life in being 〜余命〜

それから、3年後。

中学3年くらいのこと。

医者から告げられたのは、

「末期になりました。」

ただそれだけだった。

“末期”

それはもう治る見込みが無いということ。

心にも体にも無数に傷を負って、

薬で髪は抜けて、

女の子らしいおしゃれもできなくて、

それでも我慢してた。

いつか、治るかもしれない。

そんな淡い希望を抱いてた。

そんな希望も軽く打ち砕く現実。

そして、そんな私を受け入れてくれる病院などなかった。

何度も何度も転院を繰り返す。

そして、今の病院に来たのは、

高校1年の時だった。

< 6 / 62 >

この作品をシェア

pagetop