Life in being 〜余命〜
私の両親は、昔から私をおいて何処かへ行く癖があった。
傍から見れば仲のいい夫婦なのだろうが、私は自分が邪魔者扱いされているようで、嫌だった。
だから、学校ではひたすらじゃべっていたのかもしれない。
日頃の不満をぶつけたかったんだと思う。
私は元々、“孤独” だったのだ。
私ががんだと分かると、親が旅行から戻って来た。
それなりに嬉しかったし、これからは一緒にいてくれるのかと少し期待もした。
けど、それも裏切られた。
その時はまだ悪化してなかった
ということもあってか、親はまた私をおいて、何処かへ行ってしまった。
正直呆れたし、友達も来なくなっていなこともあってか、
『こんなもんか』って思った。
結局そうなのだ。
親もやっぱり、自分が一番可愛いのだ。
親は子供のためならなんでもするとか言われてるけど、
そんなのも嘘。
みんな自分が一番大事で、他人のことは二の次だ。
だから余計に、私は心を閉ざした。