【短編】冷たいアナタ
そして、

予鈴が鳴ると同時入ってきた男子。

その人は、あたしの隣の席に座った。

「あ」

「あ」


「「あぁあぁぁ!!」」

2人同時に重なる声。

皆が一斉にこちらを見る。

だって、

だって、


コイツ、知ってる!!


「お前は……」

「あんたは……」


あたしが道に迷ったときに尋ねた冷たい男!


「あん時俺に道を聞いてきた奴じゃねぇかっ!!」

あぁ、

覚えてたのね。

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