【短編】冷たいアナタ
「おい、江藤!」
「えっ、あ、はいっ!!」
気がつけば、室島君があたしのことを呼んでいた。
わぁ、あたしのこと見つめてるっ!(睨んでる)
「な、なに?」
「なに、じゃなくて、教科書、また忘れたの?」
「えっ、うん」
「じゃぁ、見せてやるよ」
えっ、それはちょっと……
だって、急接近じゃん!!
「い、いいよ。いつも悪いし」
「なんだよ今更。いつものことだろ?」
そう言って、室島君はあたしの机とくっつけた。
わぁ!
ほんと、超近いっ。
今更なんだけどね、本当……