【短編】冷たいアナタ
壊れていく。
あたしの恋のカケラ。
飛び散っていく……
誰か、
拾って。
拾ってよ……
「江藤、どうしたんだよ?」
「……んでもないっ……」
「まさか、さっきの放課の話し……」
「なんでもないってばっ!!」
大きい声で叫んでしまったせいで、
皆がこちらを向く。
「どうした江藤。なんかあったか?」
先生があたしに問う。
「なんでもないので、授業進めてください」
あたし、
なに当たってるんだろう。